すごく雰囲気の違う、
写真を並べてみました(笑)。
左が、パリで住んでいたアパルトマンの外観。
そして、
右が帰国してすぐに住んだ団地の外観。
パリのアパルトマンは築90年、東京の団地は築25年。
パリのアパルトマンの外観は見ての通り美しいし、優雅。
東京の団地の外観は、質素、シンプル、きれいとはいえない。
パリのアパルトマンは、中庭側に面していたこともあり、
日当たりは悪く、昼でも、電気をつけて暮らしていた。
団地は南東向きで、ゆとりのある建て方をされていたので、日当たり良好。
風通しもよかったので、気持ちよかった。
あたりまえだけど、どちらにも、いい面、悪い面があった。
私は、この団地が大好きだったけれど、この外観の差……。
もっともっと、メンテナンスをしっかりすれば、この団地だって、長くきれいに使えるはず。
でも、たぶん、後10年もすれば、取り壊し対象の建物になるだろう。
今の私が住むマンションから見える団地も、
パリのアパルトマンよりもずっとずっと新しいのに、
順番に建て替えが始まっている。
日本には地震があるというのも大きいし、
100年近い古い建物に住み続ける大変さ、不便さも分かった。
古い建物を大事に住み続けるのは簡単なことではないし、
それだけを礼賛するつもりはない。
でも、やっぱり、日本は建物が大切にされていない気がする。
それが、なんだか、さびしいなあ。