人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 長野の食材でフランス料理/加藤@東京 家の外観/加藤@東京 >>

Bimboリッチなフランスの人々/角野恵子@山梨

Bimboリッチなフランスの人々/角野恵子@山梨_e0174436_1929131.jpg

パリ症候群なんて言葉があるように、私たち日本人にとっては厳しいことも(当たり前ですが)多いパリライフ。

いろんな原因を聞く中で、ある友人(日本人・男性)の体験談ほど、私をはっとさせたものはありません。
それは、

「いつも楽しげにしている“やつら”を、部外者として眺めなくてはならないから。」

彼いわく、
「もしそれがNYや東京だったなら、人々はもっとがんばっているオーラを発しているかもしれない、
でも、フランスの人々は、いつでもどこか楽しげ。」

……心の底から、同感したものです。

カフェのカウンターで新聞を読むおじさん、
朝から1杯ひっかけているおじいさん、
長々と立ち話に花を咲かせるおばあさん、
公園で仲良く抱き合う若者たち、
パリの名所を舞台に、ピクニックを繰り広げてしまう面々さえいるのです。
それらの楽しげな連中を、私たちアウトサイダーは、指をくわえて眺めるばかり……
Bimboリッチなフランスの人々/角野恵子@山梨_e0174436_19313173.jpg

どうしてフランス人は、あんなに楽しげなのでしょう。
しかし、実際のパリジャン、パリジェンヌは、自分たちのことを
「いっつも文句ばかり言っている不機嫌なやつら」
と自覚しているようです。
確かにそれもあたっていますが、でもやっぱり楽しげ。

それはもしかすると、街そのものが、お金がなくても楽しくなれるようにできているから
かも知れません。

たとえば今のこの季節なら、公園は人でいっぱい。
みんな、太陽の恵みを全身に浴びながら、昼寝をしたりピクニックしたりしています。
公園の芝生も、ベンチも、太陽の光も、すべてタダ!
それでいて、そのすべてがお金では買えない贅沢品なのです。

Bimboリッチなフランスの人々/角野恵子@山梨_e0174436_19295592.jpg
写真は3枚とも、6月末のリュクサンブール公園です。
マリー・ド・メディチ大泉水の周りのベンチに腰掛け、読書する人、ぼーっとする人。

17世紀を起源とする歴史深い泉水のほとりで、時を忘れて読書を楽しんだり、休憩したりできるなんて、
すんごく素敵だと思いませんか?
でもこれもタダです。

それから、「大人が楽しげ」というのも、大きなポイントでは?と、思っています。
人気のビストロはおやじだらけ、
カフェのカウンターもおっさんだらけ、
おいしいパン屋はおばさんのたまり場、
そんな大人社会(ちょっと解釈ズレてるかな?)だからこそ、人々がイキイキと見えるのでは。

ケチ、貧乏、かれらのことは、何とでもけなせると思います。
しかし人生は、楽しんだもの勝ち。
日本だってBimboリッチでいきましょう!!
探せばかなりありますよー、お得な日常満喫法!!!
by societebonne | 2009-07-10 19:39 | フランス人とホビー
<< 長野の食材でフランス料理/加藤@東京 家の外観/加藤@東京 >>