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キャンピング馬車のインテリア/角野恵子@パリ

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前回アップしたキャンピング馬車の内部にご案内します。

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なりは馬車でも、いちおうれっきとした「他人の家」。
撮影はかなり遠慮しいしい、になりました。

そのせいで、まず最初に目を奪われた小型の薪ストーブを撮り忘れ……
馬車の真ん中にある、入り口の正面にあったのです。
サイズはオーブントースターくらい。
お茶目ですよねー。(ってお見せできないのですが)

その小型薪ストーブのすぐ脇の右側が、このキッチンコーナーです。
ガスコンロにシンク。湯沸かし器もついています。
足元のバケツには、ミネラルウォーターのボトルがいくつも備えてありますね。




半月方の窓の上には、スパイス用の棚が作りつけてあります。
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狭いスペースを上手に利用していますよね。
動線もよく考慮されています。
左側に見えるリプトンの小さな箱には、紅茶やコーヒーを収納するのでしょう。
どこかで拾ったであろう松ぼっくりが、オーナメントになっています。

車の正面に目を向けると、なんともチャーミングな猫のオーナメントが。
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旅の道々で見つけた草花が、そこここに飾られています。

かごは、何かを収納するにもよし、きのこ探しや買い物にもよし、と、
かなり頻繁に出番があるのではと想像します。
こうして吊っておけば取り出しやすいし、それに室内(車内)に親密なタッチを加えてくれます。

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車の後部はこんな感じ。
小さなテーブルを挟むように、これまた小さなソワーファ向かい合っておいてあります。(向かい側は写っていませんが)
木の家具がずいぶん立派なのですが、この写真でわかるでしょうか。
馬車の持ち主のマダムが「小さなお城よ!」と言っていた、その気持ちが伝わってきます。
小さいながらも楽しい我が家、素敵な我が家です。

ギターもありますね。
これを取り出し、どこかで気ままに歌いあっている姿が目に浮かびます。

天井に見えるすのこ状の木をおろすと、ベッドになるのですね。
身長160㎝なら足を伸ばして眠れるかな、というサイズですが、とにかくデッドスペース無しであることは間違いなし。




キャンピング馬車のインテリア/角野恵子@パリ_e0174436_22183095.jpg内部の写真は以上。(少ない……)

この馬車は、いろんな古い車を継ぎ合わせて造ったとのことで、正面はメルセデスです。
ちゃんとあのマークがついているのですよ。
笑えますよねー、馬に引かれるメルセデス。







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せっかくのスローな交通手段です、
細部までしっかりスローでなくては。
クラクションはなく、自転車のベルと「ぱふぱふー」が付いています。
これも笑えました。






馬車の後方にまわってみましょう。
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キャンピング馬車のインテリア/角野恵子@パリ_e0174436_22301615.jpg別の荷車に水をたっぷり積んで、牽引しています。
馬にも人にも、水は必要!!

ほかの荷物も入っているようですね……
薪とか……

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馬車の後部は、シトロエンの2CVです。


もう10年ほど前になりますが、フランスの新聞で読んだ日本の2CVファンの記事を思い出します。
毎年1回、長野県の車山に2CVに乗って集合する、という内容でした。
この馬車仕様2CVが参加したら、面白いだろうなー。


たくましい馬2頭が引いているとはいえ、このキャンピング馬車は相当重いはずです。
基本的に人間は、自転車で伴走します。手綱を持つ人だけが、馬車に乗ります。
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自転車の荷台に付けてあるのは、これまた道中の畑で見つけたもの。
「多分ヒエかアワだと思うんだけど。ブルターニュにはないから、誰かに聞こうと思ってとったのよ」
と、気ままな旅人の言葉です。

さあ、休憩は終わり。
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また旅を続けなくてはなりません。次の村は7キロ先のシャトー・ヌフ。
それまでまた緑のトンネル、山の中の一本道を進みます。
シャトー・ヌフまでは、やや上り坂。馬さん、そして自転車の皆さん、がんばってください!
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さよーならー!










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かとうがアップしてくれたキャラバンのインテリアと比べてご覧ください。
それぞれに機能的で、個性があって、快適そうです。
どちらも、狭いということを楽しんでしまう心意気が、いいですよね。
by societebonne | 2009-08-29 21:18 | フランス人とホビー
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