![]() 東京のかとう殿、 このゴールデンウイーク中、東京からパリに遊びに来ていたTさんと一緒に ブレッド&ローズでランチしたり、ジョルジュ・キャノンで中国茶ブレイクしたり、 ユーゴ&ヴィクトールでショコラやフィナンシエを買ったり、 私もパリ歩きを楽しんだことは、すでにお知らせしたとおり。 そんな食い倒れ的GWのメインイベントが、今回ご紹介する「ラ・ビガラード」でのランチでした。 まずは ↑ 突き出しのフォカッチャをかじりつつ、シャンパンで乾杯。 (添えられたオリーブオイルが上質で、実にさらりと「果汁!」してた) 料理は8品のコース OR 12品のコース(ここんちはコースのみなんだよね)で悩みましたが、 8品のコース(46ユーロくらい)を選びました。 ワインも、料理に合わせたものをサーブしてもらえるおすすめコース(48ユーロくらい)に。 半グラスずつサーブされる、ということで、さてさて!わくわくします。 1品目、ソフトシェルクラブのから揚げ。 ![]() 雲母のような塩と、カラメル化させたライムが添えてあります。 これを手で食べます。 手で食べる、というのは、フランスで、しかも2つ星で、画期的な試みでは?! アツアツのカニは、さくっといい感じにあがっていました。 そうそう、あぶったライムからは、驚くほどたっぷりとジュースが出てきましたよ。 次のお料理のために、白ワインがサーブされます。 ![]() 結構やんちゃな味だった記憶が…… お料理のためのテーブルセッティング。 ![]() ナイフ・フォークをそろえてむこうに置き、 テーブルの真ん中にポン、とスプーンを。 斜めなのがポイントで、この後のサービスも一貫してこの「斜め置き」でした。 個性的! サーブされた2品目は、パプリカのグラニテと、 ![]() (↑ 真ん中の白いのは、蕪だったと思う) カニの1品。スライスしたラディッシュの上に、なんと梅干があしらってあります。 ![]() 私は肉を食べないのでカニでしたが、Tさんは 生の仔牛の1皿を食べていました。 カニと甘めの梅干、いい感じでしたよー。 シブレットとラディッシュも、ほんの少しなんだけど、元気いっぱい フレッシュな香りがたまらなかった。 テーブルはこんな感じになります。 ![]() 水のグラスが、程よくカラーを加えていますねえ。 店内の内装もテーブルの上もウルトラミニマルなので、こういう遊びがかなり効果的でした。 さ、お次のワインも白! ![]() これがちょっと風変わりな、スモーキーなお味。 というのも、お料理(3品目)がこちら、焼きイカなのでございます。 ![]() 皿のふちに、ほんの一切れだけサーブされたうなぎが、 あぶらののりといい、塩加減といい、たまりませんでした。 かとうと一緒に行ったムーリスのテロワール・パリジャンを思い出してしまった。 うなぎ、上手に調理すると、こんなにおいしいのね。 とろけるようでしたよ。 イカもうなぎも、スモーク風味がしたので、スモーキーなワインだったのね、と納得。 イカの向こうにあしらった黒いものは、なんだったっけなあ…… おいしかったんだけど…… 次のワインは、リースリング。 ![]() でもフルーティーで甘いやつではありません。(べたべたに甘いリースリングなんて、今はもうないか) これにあわせる4品目は、あぶり鯖と木苺のハーモニー! ![]() シソの葉があしらってあります。 バーナーであぶっただけの生の鯖に、ちょびっとだけお醤油がさしてあり…… これが木苺のさわやかな甘さと溶け合うのですっっ!! 不思議な組み合わせなのだけど、リースリングを一口ふくむとフルーティ。 それが木苺と呼応し…… ううむ。なるほど、と。 ところでフランスの鯖、おいしいよね。 5品目は ↓ 、何だと思う? 小さな白い杯にサーブされた、 ![]() うずらの温泉卵よ! 海草とお酢が隠し味、一口でするっと食べると、なんだかとってもなつかしいー。 見た目にも美しいし、白い杯の潔いデザイン性にも、再発見させられる思いでした。 やー、これは楽しかった。 最後のお料理に合わせるワインです。 ![]() 南のソーヴィニヨンブラン。しっかりめでした。 6品目、チュルボ(大型のひらめ)、フロマージュブラン(だったとおもう)、旬のグリンピース。 ![]() 上にあしらった細長いものが何だったのか、 向こう側に添えられた黒いソースがなんだったのか、まったく覚えていません。 なさけない。 あ、でもはっぱは、三つ葉でした。 確か、ごま油とか、ポン酢?とか、和の食材が多く登場していた。 フロマージュにあわせるワイン。やはり白。 ![]() 野趣あふれるお味だったような…… フロマージュの盛り合わせで、7品目、ということかな。 ![]() 薄くスライスしたサンネクテールと、シェーブル。 炒ったヘーゼルナッツと、味の濃いマーマレードが添えてあります。 あらびきコショウも少々。 「食後のチーズって、このくらいで十分なんだよね」 と話しながらいただきました。 順序がおかしくなっていないといいけれど、↓ このワインとデザートをあわせたのだったと思う。 ![]() ずらーり、小鉢が4つ。 デザートというか、トゥルノルマン? ![]() ルバーブのグラニテ。 ![]() シブレットの花と、ソラマメが添えてあります。 色もきれい、口当たりもさわやかな一品! ↓ これ、完全に忘れました。パイナップルに見えるのだけど…… ![]() グリーンのソースは、確かルッコラ…… Tさん、もしよろしければ、お教えくださいませ…… ↓ これもわすれた。「カレー」だったかな? ![]() もう1品、一番右側の白い小鉢に「カレー」が入っていたのかもしれません。 マスカルポーネのカレー味、みたいな1品で、これ、面白かった!! この小鉢たちは、どれも一口でするっといただき、 口の中で素材の奏でるハーモニーを楽しむ、という趣向のものでした。 デザート。これで8品目ということ? ![]() バニラのアイスクリームに散らした黒いものは、 カリカリに炒った黒オリーブでした! 濃厚なお味のオレンジマーマレード(というか角切り)が添えてあります。 よかった、記憶が戻ってきた…… メレンゲと、旬のイチゴ。 面白いことに、スライスした生のカリフラワーが添えてありますよ。 ![]() 濃厚なメレンゲが、すばらしかったです。 季節のイチゴといい、上等なものを少しだけ、というの、よいよね。 デザートの〆は、もちろん! タルト・オ・ショコラですっ! フランスだもんね!!! ![]() これも手でいただくしくみ。 一周して、最初の手づかみフォカッチャを思い出し、おしまい。 という演出でした。 おみごとー! この、ミニマルだけとポエティックな盛り付け、素敵です。 全体を通してそうでした。 お料理そのものも、「ミニマルだけどポエティック」だったかもしれません。 うん、そんな気がする!! そしてお腹いっぱいに。 ハーブティーをたのみました。 ![]() Tさんは……ごめんなさい、何でしたっけ?エストラゴン、とか、 ちょっと意外なものを頼んでいたような…… 私はかとう宅を思い出しつつ、ヴェルヴェンヌ。 マカロン(食べた感じはダッコワーズ)もついてきましたよ。 ![]() ハーブティーのハーブは、キッチンの向こうにある中庭から摘んできたもの。 それにすぐさま熱湯を注ぎ、このようにサーブしてくれたのです。 生の葉の美しさにうっとり。 このサーバー、一輪挿しのようでもあり、徳利のようでもあり。 うちでもできそう。 以上、最初に予測はしていましたが、 何を食べたか、何品だったのか、わからなくなったコースランチのレポートでしたー。 細かな記憶はこのありさまだけど、 写真を見つつ思い出したのは、料理人たちの丁寧な仕事ぶり。 小さな店のほぼ半分がオープンキッチンになっている、その理由は?! 話題の店で、今まで何度か予約を試みたもののうまくいかず、今回やっと行くことができ 本当に良かったです。 それにしても、こんなに凝り凝りのコースが50ユーロ以下!!というのは 驚きだよね。 Tさんこと、露木朋子さんでーす。かとうの紹介で知り合うことができた、敏腕編集者&ライターさん。 「パリのマカロン特集」「パリのショコラ特集」をご一緒させていただきました。なつかしい。 (なぜかスイーツにご縁がある私たち) 露木さん、さらりと手にしたタルトオショコラ、実に似合っていますよ!! また遊んでくださいねー!! La Bigarrade 106 Rue Nollet 75017 Paris, France tel. 01 42 26 01 02 HP → ★ 追記: ひらめの一皿は、 青いマンゴー(見えないけど)と、アンチョビ、そしてフレッシュシェーブル。黒い物体はアイオリノワール。 デザートの小鉢の「カレー」は、 マンゴー、カレーにクレームドシトロン、ラディッシュ。 ハーブティーは、私がエストラゴンを飲んでいた。 以上、詳細ありがとうございました、露木さまっ!!
by societebonne
| 2011-05-10 02:08
| フランスのレストラン・カフェ
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